メスを使わない美容整形

現在、美容医療の分野ではプチ整形と呼ばれる技術の人気が高まってきています。
美容整形といえば、従来は外科手術を伴うものが主流でした。そのため肌、特に顔にメスが入ることを不安に思い、美容整形に興味はあるものの受診に踏み切れないという人も少なくありませんでした。
これに対しプチ整形は、注射などの簡単な施術のみで一定の美容効果を上げることができるため、その手軽さから利用する人が増加しています。
そんなプチ整形の中で、特にシワ取り効果が期待できるとされているのがボトックス注射です。

神経の働きをコントロール

ボトックスはボツリヌス菌から抽出された薬剤で、以前から顔面けいれんなどの疾病治療に用いられていました。菌由来とはいっても、製剤されたものに毒性はありません。
ボトックスには、神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを局所的に弱める作用があります。つまり簡単に言うと、ボトックスを注射するとその部位周辺に限って神経が軽い麻痺状態になるわけです。これを利用して、美容整形では主に表情ジワを目立たなくする目的で使われます。

注射1本で3~4か月持続

表情ジワは、笑った時にできる目元の小皺や、顔をしかめた時にできる眉間の縦皺などをいいます。これは、表情筋という顔の筋肉が収縮することで起こります。
この表情ジワができやすい部位にボトックスを注射すると、筋肉を動かすための指令が神経から筋肉に届きづらくなり、表情筋の動きが鈍くなります。その結果、シワが目立たなくなるのです。効果は注射後2~3日で現れはじめ、個人差はありますがおおむね3~4か月は持続します。

ボトックスは筋肉の働きを弱める薬剤です。そのため眉間のシワを改善したり、アゴの筋肉を弱めることで小顔にする、汗を減らしてワキガを改善する効果などが期待できます。